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創業支援相談員ブログ

神戸で起業支援をおこなっている「SOHOプラザ」のブログです。 起業に役立つ情報、日々の更新情報を発信いたします。

2011年1月27日

確定申告の時期がきました。

こんにちは、起業支援相談員の加山晴猛です。

一昨日、税務署より「確定申告のお知らせ」が届きました。
個人で事業しているほすべての方は、2月16日~3月15日に所得税(一部の方は、3月31日までの消費税・地方消費税も含めて)の確定申告は避けては通れない義務です。
税理士の先生に確定申告書等の作成業務をお願いしている方はともかく、自分で書類を作成している私にとっては結構負担の大きな作業で、気が重い時期が今年も来てしまいました。

会社員等で収入が給与所得だけの方は基本的には確定申告をする必要がないので、会社員の方の中には退職するまで確定申告をしたことがない方も多いようです。だたし、会社員の方でも、年金を受給するようになると確定申告が必要になります。また、創業間もない起業家の中には今年初めて確定申告するという方もいらっしゃることと思います。

一方、申告納税制度の基づく確定申告は「国民に課せられた納税の義務」である以上、税の専門家でなくても、日頃から領収書や帳簿類の整理をこまめにされていればそんなに大変な作業であってはならないはずです。
今は確定申告書等を作成するための各種会計ソフトも多数市販されていますし、使い方さえ理解できていれば、それなりに申告書類を作成することができることも事実です。
また、国税庁ホームページにも「確定申告書等作成コーナー」というのがあって、ガイドに従って入力すれば、申告書等を自動的に作成してくれるサービスもあります。
しかし、実際には、ある程度所得税の仕組み等が理解できていないと、確定申告書類等を自力で作成するのは結構難しいことも確かです。特に、青色申告を選択している方は、基本的な簿記の知識がないと決算書類等を作成することは大変難しいかもしれません。
だからといって、確定申告をないがしろにしていると後で大きなしっぺ返しを受けることもあります。

事業主でそこそこの収入を得ている方は、税の専門家である税理士にご相談されるのが無難なことは確かです。
ただ、全く人任せにせず、経営者としての心得の一つ確定申告の仕組みぐらいは理解しておくことをおすすめします。
なぜなら、行政機関の各種制度は、その中身を知らないと損をするようにできているからです。
たとえば、会社員で収入が給与所得だけの方でも、高額の医療費の出費があったり、災害等に遭われて大きな出費があったときなどは、きちんと申告すれば税額控除(税金の還付)を受けられる場合があります。

所得税のように自分で税額を計算して申告する「申告納税方式」を採用している税では、税務署は源泉徴収方式で予め多めの税金を徴収しているケースが多いものです。しかし、多めに支払った税金を国や行政機関が自主的に返してくれる(還付してくれる)ことは有りません。ある税理士の先生がおっしゃっていたのですが、税務署では、還付申請をしない納税者の方を「国のため税金を多く支払って下さる納税意識の高い方」と善意の解釈をするのだそうです。あくまでも、建前としてですが・・・
一方、申告した税額が不足している場合や申告内容に不正が有った場合は、不足金額に追徴金を加えた額を厳しく取り立てられることになります。

税制に限らず各種社会保険制度、中小企業向けの各種支援サービス等は正しく理解し上手に活用することが大切です。また、それら制度上のサービスを使うことは、国民の義務として税金を払い、社会保険料を払っている我々の権利でもあるのです。

当SOHOプラザでは、我々中小企業診断士による起業相談とは別に、税理士や弁護士や弁理士、司法書士による専門家相談も行っております。
起業家の皆様で、正しい知識を知りたい方や自分の知識に自信の持てない方は、専門家相談も是非ご利用下さい。

2011年1月25日

勝てる理由をつくる2

 こんにちは。起業支援相談員の箕作(きさく)千佐子です。

 
前回のブログの続きです。
 
今日のご相談の方にも、「勝てる理由(=選んでもらえる理由)」を作りましょうという話をさせていただきました。
と言っても実はこの話は、おそらくあらゆる方にしていると思います。
 
起業家の方が「勝てる理由」をつくるには、まず「強み」を探すことです。その強みを活かして、お客様にとって魅力的な要素を作り出すことができないかを考えるのです。
前回書いたとおり、それはその業界での経験だけとは限りません。
 
例えば、
 
・経理に強い
・子育て経験がある
・営業が得意
・人を組織する経験が豊富
・文章を書くのが苦にならない
・英語ができる
・官公庁とのネットワークがある
・間違いを見つけるのがうまい
 
などなどです。(これらはすべて今までのご相談者がお持ちだった強みです)
 
お客様にとって魅力的な要素も様々です。
 
・商品の品質が高い
・使うのに面倒がない
・購入が容易
・安い
・なじみがある
・安心できる
・自分のニーズを汲みとってもらえる
・いいものを提案してもらえる
・自国語で対応してもらえる
 
などなど、無限に考えられるでしょう。
 
直接関係のなさそうなものでも、スモールビジネスであれば「勝てる理由」につながる組み合わせもあるものです。
ここはクリエイティブに考えていく必要があります。今ある強みだけでは足りていなくても、今後獲得できる小さな強みを組み合わせたり、今ある強みをさらに磨きあげたりすることでうまくいくといったケースもあります。
 
まずは自分の生きてきた歴史を振り返り、小さいものも含めて強みとなりそうなことをピックアップしてみることです。
そして、どうすればお客さんに喜んでもらえるものを提供できるかを考えてみてください。
2011年1月20日

Why と How

こんにちは、起業支援相談員の加山晴猛です。

連日、寒く乾燥した日が続いていますね。
新型も含めてインフルエンザが流行しているようですので、感染予防には十分に配慮しましょう。

さて、先日、ある相談者の方から資金調達についてのご相談がありました。
日本政策金融公庫の新創業融資を申し込まれたのですが、審査を通らなかった(融資が受けられなかった)というのです。だから、他の創業資金を調達する方法を知りたいというご相談でした。

通常、起業家の創業資金の調達方法は非常に限られています。
特に、無担保・無保証人でも低利で融資してくれる制度としては、金融公庫以外では市の「中小企業融資制度(起業家支援資金)」や県の「新規開業資金貸付制度」等が代表的ですが、両制度とも信用保証協会による保証が必要ですし、事業内容(事業計画等)を厳格に審査されることを覚悟しなければなりません。
一方、民間の金融機関からの資金調達は、事業内容の審査に加えて、かなりの資金力(資産)なり社会的地位のある第三者保証人をたてるか、融資額に相当する担保の提供がなければ新規開業資金を融資してもらうことはほぼ不可能です。
つまり、その相談者の方のように日本政策金融公庫の新規開業資金融資が受けられなかった場合、他の民間金融機関はもとより、公的融資を受けられる見込みもほとんどないと言っても過言ではありません。

そこで、その相談者の方と、「なぜ、日本政策金融公庫の新創業融資の審査に通らなかったのか」を振り返ってみること提案しました。つまり、「どうして(Why)」を考えることで、「どのように(How)」を見つけ出そうというのです。
審査が通らなかった要因をちゃんと把握することができれば、その部分を改善することで「資金調達」が可能になるかもしれないからです。また、日本政策金融公庫の融資審査が不調に終わった場合には、その理由はきちんと説明してもらえるはずですから、きちんと問いただしさえすれば解決の糸口を見いだすことができることもあります。

「とうして(Why)」という思いには、多くの場合、感情的な要素が含まれています。
例えば、上記の相談者の場合、「なぜ、お金を貸してくれないんだ。言われたとおりに提出書類をきちんと修正したし、要求された資料もきちんと添付した。そのうえ、面談でもきちんと事業の内容を説明したのに・・・とうして分かってくれないんだ!」といった具合です。
でも、不満や不信という感情を引きずったまま、いくら考えても良いアイデアや発想は出てきません。
その結果、「どうして(Why)、融資してもらえなかったのか」という思いのあまり、「資金を必要としている者の望みをくみ取ってくれない資金融資制度とは何(What)なのか」といった具合に、「問い」そのものを変えてしまっている方が結構いらっしゃいます。
「問い」を「それって何もの?(What)」に変えてしまったら、対処方法を見つけるため方法探しに目を向けなくなってしまうのです。

それでは、どうすればよいのでしょうか。
その方法は、実は、そんなに難しいことではありません。
「なぜ(Why)」という問いに対して「どのように(How)」という答えを考えるだけで解決に近づけます。
また、「どのように」の範囲を広げてつないでいくことで、より具体的な解決策を考えることができるようになります。
トヨタの問題解決手法に「なぜなぜ5回(現場で発生した問題の原因を究明するために、何度も繰り返して自分に「なぜ?」と問いかけることで、問題の真因に迫るという手法)」というものがありますが、まさしく「どのように」の範囲を広げてつないでいく作業に他なりません。

 起業相談では、皆様の「なぜ(Why)」に対してより広い範囲から「どのように(How)」を考えるお手伝いをさせていただいております。是非、ご活用下さい。

2011年1月18日

勝てる理由をつくる

こんにちは。起業支援相談員の箕作(きさく)千佐子です。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
さて、今日のご相談に来られた方は、未経験の分野でのビジネスをお考えでした。(正確にはサイドビジネスとして関連事業の経験はおありでした)
どんな企業であっても、新しい事業を行う場合、必ず新しく挑戦する部分というのがあるものですので、必ずしも未経験の分野の起業を否定するわけではありません。
しかし、ビジネスは競争がつきものですから、「勝てる理由」が必要だ、ということを今日はお話させていただきました。これはもちろん、どんな経緯で起業しようと同じです。
 
「勝てる理由」とは、まずは「お客様から見て、他社より自社を選んでもらえる理由」ということです。
たとえば、他社より安い価格で提供できれば当然勝てる理由になるのですが、それを実現するには、何か他社にはできない工夫や資源が必要となります。普通は他社も色々な努力しているので、値下げできないには理由があるからです。その実現方法も含めた「勝てる理由」が必要なのです。
 
経験者であれば、「勝てる理由」を何にしたらよいのか、またそれを実現するノウハウを知っている確率が高いです。また、想定外のことが起きて失敗する確率も未経験者に比べれば低くなるでしょう。
しかし未経験者であっても、今までの経験を活かして、その業界の中の人では発想できない工夫をすることで、成功するというケースも十分あります。
 
ですので、今までの仕事や経験が全く業界と違うように思えても、「勝てる理由」につながる部分がないか、よく考えてみてください。
そして、その部分を中心に戦略を考えていくことが、成功の最大のコツだと思います。
起業相談の中でも、「勝てる理由」や戦略を一緒に考えていくこともよくありますので、よろしければご活用ください。
2011年1月 6日

何とかする。

新年明けましておめでとうございます。起業支援相談員の加山晴猛です。
皆様には、良い新年をお迎えのこととお喜び申しあげます。
新しい年を迎えるにあたり、我々SOHOプラザスタッフ一同は心を新たにして、少しでも起業家の皆様のお役に立てるよう精進して参りますので、当プラザへの旧倍のご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

さて、いよいよ平成23年が本格的にスタートしましたが、皆様は今年1年の目標を設定されていますでしょうか?
正月期間のテレビや新聞等では、いろいろな専門家や評論家の人たちの今年1年の展望が紹介されていました。それらを総括すると、今年の景気は前半は横ばいで、後半に少し良くなるといった予想が多かったように思います。また、それら景気浮揚の根拠としては、欧米各国の景気が良くなることをあげている人が多かったように感じました。つまり、日本経済は相変わらずの外需だのみから今年も脱出できそうにないようです。

一方、国内の政治・社会環境に目を向けてみると、今年は来るべき平成24年の節目に向けて、税制や社会保障制度の大幅な改正が見込まれています。なぜなら、平成24年にはいわゆる団塊の世代が老齢基礎年金受給年齢(65歳)に達し、今後は年金支払額が大幅に増加していくことになります。
また、団塊の世代の高齢化に伴い、今後、医療・介護費用を含めた社会保障費が大幅に増加していくことが見込まれています。
これらの社会保障制度を維持するための財源は、少子高齢化に伴う人口減少が加速している現状のままでは将来的に先細りすることは明らかです。そのため、制度の維持と財政健全化という相矛盾する2つの目的を達成するために、今年は各種制度・システムの見直しが矢継ぎ早に実施されることになると推察されます。

例えば、平成24年には医療報酬と介護報酬の同時改定の年に当たります。この両報酬の同時改定は介護保険制度導入後始めてことでもあり、これまでの介護保険制度や医療制度の枠組みを大きく見直そうとする動きがあります。
また、それら各種制度やシステムを維持しつつ、国や地方の財政を健全化させるための財源を確保するため、昨年末には、既に税制の大幅な改定案が発表されました。
今後、既存の制度やシステムがどのように変更されていくかは、今後の各行政機関の動向を見守る他、手立てはありませんが、少なくとも、我々庶民の財布を圧迫するような制度・施策になっていくことを覚悟せざるを得ない状況であることは明らかなようです。

このように、今年も先の見えない混沌とした1年になる可能性は高いとは思いますが、逆に言えば来年以降に訪れるの大きな変化に向けた準備の年になるとも考えます。
起業家にとって、社会が大きく変化する時期はチャンスの時期でもあります。大きな変化の行方や機会をいち早くつかみ取り変化の波に乗った者、うさぎ年のジンクツに乗り、大きく飛び跳ねるための気力・体力を備えられた者が、来たるべき次の時代の覇者になれるのです。

マネジメント(Managemennt)とは、もともとは”manage”をもじった言葉です。
”Manage”には、「経営する、管理する、統制する」といった一般的に知られている意味の他に、「どうにか成し遂げる、何とかする、問題を片付ける」という意味があります。
つまり、マネジメントとは、目の前のいろいろな問題を「何とかすること」であり、「何とかする人」であるともいえます。

業を興し企業を経営管理すること(マネジメント)は、本来、「組織の利益を確保したい」という思いと「顧客の利益を大きくする」という相矛盾した問題の同時に解決するための方法をひねり出すことに他なりません。
つまり、目の前の対立する2つの思いを「何とかして」結びつける方法を考え出し、仕組みにしていくことなのです。

起業家を目指す皆様は、来るべき変化の年に向けて、それぞれの中での相反する2つの思いを「何とかする」方法を作り出す1年にしてみてはいかがでしょうか。
SOHOプラザでは、毎週2回の起業相談やスモールオフィスの運営、専門家相談、各種セミナーの開催を通して、皆様の夢実現応援団として、起業をサポートさせて頂きます。
起業や経営に関して「何とかしたい」が「何から手をつけていいか分からない」といったお悩みがある方は、気軽に当プラザの各種サービスをご利用下さい。

神戸市の起業家支援施設 - SOHOプラザ起業家支援ブログ

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2011年1月27日

確定申告の時期がきました。

こんにちは、起業支援相談員の加山晴猛です。

一昨日、税務署より「確定申告のお知らせ」が届きました。
個人で事業しているほすべての方は、2月16日~3月15日に所得税(一部の方は、3月31日までの消費税・地方消費税も含めて)の確定申告は避けては通れない義務です。
税理士の先生に確定申告書等の作成業務をお願いしている方はともかく、自分で書類を作成している私にとっては結構負担の大きな作業で、気が重い時期が今年も来てしまいました。

会社員等で収入が給与所得だけの方は基本的には確定申告をする必要がないので、会社員の方の中には退職するまで確定申告をしたことがない方も多いようです。だたし、会社員の方でも、年金を受給するようになると確定申告が必要になります。また、創業間もない起業家の中には今年初めて確定申告するという方もいらっしゃることと思います。

一方、申告納税制度の基づく確定申告は「国民に課せられた納税の義務」である以上、税の専門家でなくても、日頃から領収書や帳簿類の整理をこまめにされていればそんなに大変な作業であってはならないはずです。
今は確定申告書等を作成するための各種会計ソフトも多数市販されていますし、使い方さえ理解できていれば、それなりに申告書類を作成することができることも事実です。
また、国税庁ホームページにも「確定申告書等作成コーナー」というのがあって、ガイドに従って入力すれば、申告書等を自動的に作成してくれるサービスもあります。
しかし、実際には、ある程度所得税の仕組み等が理解できていないと、確定申告書類等を自力で作成するのは結構難しいことも確かです。特に、青色申告を選択している方は、基本的な簿記の知識がないと決算書類等を作成することは大変難しいかもしれません。
だからといって、確定申告をないがしろにしていると後で大きなしっぺ返しを受けることもあります。

事業主でそこそこの収入を得ている方は、税の専門家である税理士にご相談されるのが無難なことは確かです。
ただ、全く人任せにせず、経営者としての心得の一つ確定申告の仕組みぐらいは理解しておくことをおすすめします。
なぜなら、行政機関の各種制度は、その中身を知らないと損をするようにできているからです。
たとえば、会社員で収入が給与所得だけの方でも、高額の医療費の出費があったり、災害等に遭われて大きな出費があったときなどは、きちんと申告すれば税額控除(税金の還付)を受けられる場合があります。

所得税のように自分で税額を計算して申告する「申告納税方式」を採用している税では、税務署は源泉徴収方式で予め多めの税金を徴収しているケースが多いものです。しかし、多めに支払った税金を国や行政機関が自主的に返してくれる(還付してくれる)ことは有りません。ある税理士の先生がおっしゃっていたのですが、税務署では、還付申請をしない納税者の方を「国のため税金を多く支払って下さる納税意識の高い方」と善意の解釈をするのだそうです。あくまでも、建前としてですが・・・
一方、申告した税額が不足している場合や申告内容に不正が有った場合は、不足金額に追徴金を加えた額を厳しく取り立てられることになります。

税制に限らず各種社会保険制度、中小企業向けの各種支援サービス等は正しく理解し上手に活用することが大切です。また、それら制度上のサービスを使うことは、国民の義務として税金を払い、社会保険料を払っている我々の権利でもあるのです。

当SOHOプラザでは、我々中小企業診断士による起業相談とは別に、税理士や弁護士や弁理士、司法書士による専門家相談も行っております。
起業家の皆様で、正しい知識を知りたい方や自分の知識に自信の持てない方は、専門家相談も是非ご利用下さい。

2011年1月25日

勝てる理由をつくる2

 こんにちは。起業支援相談員の箕作(きさく)千佐子です。

 
前回のブログの続きです。
 
今日のご相談の方にも、「勝てる理由(=選んでもらえる理由)」を作りましょうという話をさせていただきました。
と言っても実はこの話は、おそらくあらゆる方にしていると思います。
 
起業家の方が「勝てる理由」をつくるには、まず「強み」を探すことです。その強みを活かして、お客様にとって魅力的な要素を作り出すことができないかを考えるのです。
前回書いたとおり、それはその業界での経験だけとは限りません。
 
例えば、
 
・経理に強い
・子育て経験がある
・営業が得意
・人を組織する経験が豊富
・文章を書くのが苦にならない
・英語ができる
・官公庁とのネットワークがある
・間違いを見つけるのがうまい
 
などなどです。(これらはすべて今までのご相談者がお持ちだった強みです)
 
お客様にとって魅力的な要素も様々です。
 
・商品の品質が高い
・使うのに面倒がない
・購入が容易
・安い
・なじみがある
・安心できる
・自分のニーズを汲みとってもらえる
・いいものを提案してもらえる
・自国語で対応してもらえる
 
などなど、無限に考えられるでしょう。
 
直接関係のなさそうなものでも、スモールビジネスであれば「勝てる理由」につながる組み合わせもあるものです。
ここはクリエイティブに考えていく必要があります。今ある強みだけでは足りていなくても、今後獲得できる小さな強みを組み合わせたり、今ある強みをさらに磨きあげたりすることでうまくいくといったケースもあります。
 
まずは自分の生きてきた歴史を振り返り、小さいものも含めて強みとなりそうなことをピックアップしてみることです。
そして、どうすればお客さんに喜んでもらえるものを提供できるかを考えてみてください。
2011年1月20日

Why と How

こんにちは、起業支援相談員の加山晴猛です。

連日、寒く乾燥した日が続いていますね。
新型も含めてインフルエンザが流行しているようですので、感染予防には十分に配慮しましょう。

さて、先日、ある相談者の方から資金調達についてのご相談がありました。
日本政策金融公庫の新創業融資を申し込まれたのですが、審査を通らなかった(融資が受けられなかった)というのです。だから、他の創業資金を調達する方法を知りたいというご相談でした。

通常、起業家の創業資金の調達方法は非常に限られています。
特に、無担保・無保証人でも低利で融資してくれる制度としては、金融公庫以外では市の「中小企業融資制度(起業家支援資金)」や県の「新規開業資金貸付制度」等が代表的ですが、両制度とも信用保証協会による保証が必要ですし、事業内容(事業計画等)を厳格に審査されることを覚悟しなければなりません。
一方、民間の金融機関からの資金調達は、事業内容の審査に加えて、かなりの資金力(資産)なり社会的地位のある第三者保証人をたてるか、融資額に相当する担保の提供がなければ新規開業資金を融資してもらうことはほぼ不可能です。
つまり、その相談者の方のように日本政策金融公庫の新規開業資金融資が受けられなかった場合、他の民間金融機関はもとより、公的融資を受けられる見込みもほとんどないと言っても過言ではありません。

そこで、その相談者の方と、「なぜ、日本政策金融公庫の新創業融資の審査に通らなかったのか」を振り返ってみること提案しました。つまり、「どうして(Why)」を考えることで、「どのように(How)」を見つけ出そうというのです。
審査が通らなかった要因をちゃんと把握することができれば、その部分を改善することで「資金調達」が可能になるかもしれないからです。また、日本政策金融公庫の融資審査が不調に終わった場合には、その理由はきちんと説明してもらえるはずですから、きちんと問いただしさえすれば解決の糸口を見いだすことができることもあります。

「とうして(Why)」という思いには、多くの場合、感情的な要素が含まれています。
例えば、上記の相談者の場合、「なぜ、お金を貸してくれないんだ。言われたとおりに提出書類をきちんと修正したし、要求された資料もきちんと添付した。そのうえ、面談でもきちんと事業の内容を説明したのに・・・とうして分かってくれないんだ!」といった具合です。
でも、不満や不信という感情を引きずったまま、いくら考えても良いアイデアや発想は出てきません。
その結果、「どうして(Why)、融資してもらえなかったのか」という思いのあまり、「資金を必要としている者の望みをくみ取ってくれない資金融資制度とは何(What)なのか」といった具合に、「問い」そのものを変えてしまっている方が結構いらっしゃいます。
「問い」を「それって何もの?(What)」に変えてしまったら、対処方法を見つけるため方法探しに目を向けなくなってしまうのです。

それでは、どうすればよいのでしょうか。
その方法は、実は、そんなに難しいことではありません。
「なぜ(Why)」という問いに対して「どのように(How)」という答えを考えるだけで解決に近づけます。
また、「どのように」の範囲を広げてつないでいくことで、より具体的な解決策を考えることができるようになります。
トヨタの問題解決手法に「なぜなぜ5回(現場で発生した問題の原因を究明するために、何度も繰り返して自分に「なぜ?」と問いかけることで、問題の真因に迫るという手法)」というものがありますが、まさしく「どのように」の範囲を広げてつないでいく作業に他なりません。

 起業相談では、皆様の「なぜ(Why)」に対してより広い範囲から「どのように(How)」を考えるお手伝いをさせていただいております。是非、ご活用下さい。

2011年1月18日

勝てる理由をつくる

こんにちは。起業支援相談員の箕作(きさく)千佐子です。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
さて、今日のご相談に来られた方は、未経験の分野でのビジネスをお考えでした。(正確にはサイドビジネスとして関連事業の経験はおありでした)
どんな企業であっても、新しい事業を行う場合、必ず新しく挑戦する部分というのがあるものですので、必ずしも未経験の分野の起業を否定するわけではありません。
しかし、ビジネスは競争がつきものですから、「勝てる理由」が必要だ、ということを今日はお話させていただきました。これはもちろん、どんな経緯で起業しようと同じです。
 
「勝てる理由」とは、まずは「お客様から見て、他社より自社を選んでもらえる理由」ということです。
たとえば、他社より安い価格で提供できれば当然勝てる理由になるのですが、それを実現するには、何か他社にはできない工夫や資源が必要となります。普通は他社も色々な努力しているので、値下げできないには理由があるからです。その実現方法も含めた「勝てる理由」が必要なのです。
 
経験者であれば、「勝てる理由」を何にしたらよいのか、またそれを実現するノウハウを知っている確率が高いです。また、想定外のことが起きて失敗する確率も未経験者に比べれば低くなるでしょう。
しかし未経験者であっても、今までの経験を活かして、その業界の中の人では発想できない工夫をすることで、成功するというケースも十分あります。
 
ですので、今までの仕事や経験が全く業界と違うように思えても、「勝てる理由」につながる部分がないか、よく考えてみてください。
そして、その部分を中心に戦略を考えていくことが、成功の最大のコツだと思います。
起業相談の中でも、「勝てる理由」や戦略を一緒に考えていくこともよくありますので、よろしければご活用ください。
2011年1月 6日

何とかする。

新年明けましておめでとうございます。起業支援相談員の加山晴猛です。
皆様には、良い新年をお迎えのこととお喜び申しあげます。
新しい年を迎えるにあたり、我々SOHOプラザスタッフ一同は心を新たにして、少しでも起業家の皆様のお役に立てるよう精進して参りますので、当プラザへの旧倍のご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

さて、いよいよ平成23年が本格的にスタートしましたが、皆様は今年1年の目標を設定されていますでしょうか?
正月期間のテレビや新聞等では、いろいろな専門家や評論家の人たちの今年1年の展望が紹介されていました。それらを総括すると、今年の景気は前半は横ばいで、後半に少し良くなるといった予想が多かったように思います。また、それら景気浮揚の根拠としては、欧米各国の景気が良くなることをあげている人が多かったように感じました。つまり、日本経済は相変わらずの外需だのみから今年も脱出できそうにないようです。

一方、国内の政治・社会環境に目を向けてみると、今年は来るべき平成24年の節目に向けて、税制や社会保障制度の大幅な改正が見込まれています。なぜなら、平成24年にはいわゆる団塊の世代が老齢基礎年金受給年齢(65歳)に達し、今後は年金支払額が大幅に増加していくことになります。
また、団塊の世代の高齢化に伴い、今後、医療・介護費用を含めた社会保障費が大幅に増加していくことが見込まれています。
これらの社会保障制度を維持するための財源は、少子高齢化に伴う人口減少が加速している現状のままでは将来的に先細りすることは明らかです。そのため、制度の維持と財政健全化という相矛盾する2つの目的を達成するために、今年は各種制度・システムの見直しが矢継ぎ早に実施されることになると推察されます。

例えば、平成24年には医療報酬と介護報酬の同時改定の年に当たります。この両報酬の同時改定は介護保険制度導入後始めてことでもあり、これまでの介護保険制度や医療制度の枠組みを大きく見直そうとする動きがあります。
また、それら各種制度やシステムを維持しつつ、国や地方の財政を健全化させるための財源を確保するため、昨年末には、既に税制の大幅な改定案が発表されました。
今後、既存の制度やシステムがどのように変更されていくかは、今後の各行政機関の動向を見守る他、手立てはありませんが、少なくとも、我々庶民の財布を圧迫するような制度・施策になっていくことを覚悟せざるを得ない状況であることは明らかなようです。

このように、今年も先の見えない混沌とした1年になる可能性は高いとは思いますが、逆に言えば来年以降に訪れるの大きな変化に向けた準備の年になるとも考えます。
起業家にとって、社会が大きく変化する時期はチャンスの時期でもあります。大きな変化の行方や機会をいち早くつかみ取り変化の波に乗った者、うさぎ年のジンクツに乗り、大きく飛び跳ねるための気力・体力を備えられた者が、来たるべき次の時代の覇者になれるのです。

マネジメント(Managemennt)とは、もともとは”manage”をもじった言葉です。
”Manage”には、「経営する、管理する、統制する」といった一般的に知られている意味の他に、「どうにか成し遂げる、何とかする、問題を片付ける」という意味があります。
つまり、マネジメントとは、目の前のいろいろな問題を「何とかすること」であり、「何とかする人」であるともいえます。

業を興し企業を経営管理すること(マネジメント)は、本来、「組織の利益を確保したい」という思いと「顧客の利益を大きくする」という相矛盾した問題の同時に解決するための方法をひねり出すことに他なりません。
つまり、目の前の対立する2つの思いを「何とかして」結びつける方法を考え出し、仕組みにしていくことなのです。

起業家を目指す皆様は、来るべき変化の年に向けて、それぞれの中での相反する2つの思いを「何とかする」方法を作り出す1年にしてみてはいかがでしょうか。
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