10分1000円
こんにちは。起業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。
今日で8月も終わりですね。
学校の夏休みもおわり。ご自宅でお子さんが宿題に追われている…という姿を目にする方もおられるのではないでしょうか(まさしく我が家です)。
今日は、今月のある方のご相談でお話させていただいた「サービス業の価格設定」について書こうと思います。
相談者の方は、あるサービス業での開業を目指されていました。
一般に高額になりがちなサービスなのですが、多くの方に喜んでもらえるサービスであるため、低価格での提供を考えておられました。
まだ具体的に計算などされていないようでしたが、イメージする価格をお聞きしてみたところ、ご自宅に人を派遣し、2時間程度サービスを行い、3000円程度とのこと。
そして、それほど大規模な事業にするおつもりもないとのことでした。
これはお客様の目線でお考えになった価格ですので、まずその目線をお持ちのことは素晴らしいことと思います。
しかし、価格を考えるときには、この価格で利益が上げられるかどうか、という自分視点の計算もしてみる必要があります。
サービス業の場合は人件費が最大の原価となります。
人件費は、最低賃金を持ち出すまでもなく、誰かを雇用するとなると、一時間あたり700~800円程度は確実にかかります。
まして何らかの技術を持っている人となればなおさら高くつきます。
しかも、一回の仕事がたった2時間であれば、移動時間や待機の負担が大きくなりますから、さらに報酬を上乗せしなければ、求人が難しい可能性も大きいと思われます。
3000円のうち、仮に2000円で働いてくれる方が採用できたとしても、残り1000円で、交通費、広告費、経費、税金、自分の報酬(利益)などを得なければならないのです。
よほど大量にこなせれば別かもしれませんが、少し現実的ではないと思われます。
マッサージなどが代表的ですが、サービスの世界は、地域や業種にもよりますが、大体の相場は10分1000円といったところです。
これは決して暴利をむさぼっているわけではなく、上記のように考えていけば、一般にはこれくらいは必要であるということです。
無店舗であっても、訪問の時間や交通費、広告費などを考えると、それほど安くはできない場合も多いのです。
どうしても安くしたいと考えるのであれば、
・顧客を一箇所に集めて効率よくサービス提供する
・自動でサービス提供ができる機械を取り入れるなど、複数のお客様を一人のスタッフが担当できるようにする
・社会的意義を前面に出し、ボランティアを募る
・大規模に展開し、薄利多売とする
など、何らかの工夫が必要となります。
私自身は、今ちょうど鍼灸院に通い始めたところなのですが、上手に待ち時間を組み合わせて複数の患者さんを施術されています。美容院でも同様ですね。
かかる時間の割には安いな、と思ったらこのような工夫がされていることがほとんどですので、皆さんも一度観察してみてください。
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