同じ業種でもニーズは違う
こんにちは。起業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。
まだぐずぐずと蒸し暑い日々が続きますね。梅雨明けが待ち遠しいですね。
さて、相談員をしていると、「どんな業種の方が多いのですか?」とよく聞かれます。
そこで、ぱらぱらっと今までのご相談の記録を見てみますと、圧倒的に多いのがサービス業でした。
もう少し具体的に言うと、
・教育、自己啓発関係
・スポーツ、健康関係
・IT関係
というところに大別される方が多いです。
しかし、同じ業種であっても、必ずしも同じアドバイスをするわけではありません。お客様のニーズの視点で考えれば、まったく異なる価値を提供する事業であることも多いのです。
たとえば、「おけいこごと」の教室をしたい方がおられるとします。
ひとくちに「おけいこごと」と言っても、ターゲットやニーズは様々。
分け方は色々あると思いますが、私の視点で分けてみますと…
まずは大人と子どもに分けることができます。
そして、実用と教養に分けることもできます。
ここは少し曖昧ですが、実用とはたとえば子どもなら学習塾など、大人なら資格取得などで、必要に迫られて、もしくは何かの目的を達成する手段として習うことと考えてみます。
では例えば大人の教養のための「おけいこごと」。これをさらに分けてみるとどうなるでしょう。
これはあくまで私の考えであり、一例ですが、
1.レジャー
2.カルチャー
3.『道』
という風に大体わけて考えると分かりやすいです。
1.は、一時的な楽しみとしての習い事です。体験することをレジャーとして楽しむことを目的とします。レジャー施設などでの「陶芸体験」などが代表的です。利用者は、どちらかというと「お客様」です。
2.は、気軽な趣味として数カ月~数年程度継続的に行うものです。カルチャースクールなどでの受講が一般的だと思います。
3.は、「書道」や「剣道」などの『道』からとりましたが、これらに限らず、長年継続して極めていきたい方やプロを目指したい方のためのものです。(もちろん書道でも華道でも、1や2のニーズや教室もあります)
個人の師匠について修行する、というイメージが強く、利用者はどちらかというと「弟子」です。
事業をスタートさせるときは、これらのニーズを分けて考えることが大切です。ニーズによって、カリキュラムやルール、場所、時間、人数、指導スタンス、広告の内容など様々なものが変わってくるでしょう。
もちろん、1や2を入り口に、より極めたい方は3に移行してもらう、というビジネスモデルも多いです。が、少なくとも消費者がおけいこごとを始めるときには、漠然とであれ、当面はどの程度やるつもりかという意識があるはずです。
気軽な気持ちで申し込んだら、すっかり弟子扱いでビシバシと指導されたらびっくりしてしまいますし、いずれは本格的にやりたいと思っているのに、レベルが上がったときに適切な指導ができないとなるとまた残念です。
私自身も、若い頃に、気軽な感じのテニススクールの10回コースに行ってみたことがあったのですが、仕事の都合で休んだら、次の回に先生に「あなた前休んでたでしょ!」と叱られて、すっかりやる気をなくしたことがあります。
おけいこごとの教室を始めようとされる方や、すでにされてる方は、意外とこのあたりを意識されていない方が多いです。
1の雰囲気で募集をかけているのに実態は3であったり、1の人を集めて裾野を広げたいのに広告には3について書いてあったり…というのは多くで見受けられます。
このように、この業界ではどんなニーズに分けられるのか、消費者の立場にたって考えてみてください。
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