誰のせい?
こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。
先日、ある研修で、「離職率を下げるためには?(=従業員満足を高める方法)」というテーマで、グループワークを行っていただきました。
架空の小さなショップの従業員がどんどんやめていくという設定で、なぜやめたのか考えうる可能性をリストアップし、グルーピングし、それに対して会社側が打てる対策は何か、ということを経営者になったつもりでディスカッションしていただくのです。
参加者は、経営者ではなく勤務されている方が大半で、役職は様々。ただ、ある程度はリーダーシップが必要な方ということは前提です。
その途中、いくつかのグループで出てきたキーワードに、「自己都合」というのがありました。
具体的な内容はと見ると、
「ヘッドハンティングされた」
「家庭の事情」、「子育てのため」
「会社の将来性が不安」
などなど。
対策としては、「自己都合だからしょうがない」という言葉もあがりました。
正直なところ、ちょっとそれは残念な発想です。
従業員の「わがまま」と受け止めてしまわず、会社としてできることは本当にないか考えてみたら、もしかしたら離職を止められるかもしれない問題ばかりです。
ヘッドハンティングなら、やりがいや給与を含む労働条件が問題かもしれません。
家庭の事情や子育てのためなら、もしかしたら労働時間の調整などで続けられるかもしれません。
会社の将来性が不安なら、もしかしたら経営者のビジョンを明確に示し、ともに成長させていこうという社風づくりが役に立つかもしれません。
完全なる自己都合でどうしようもないことがあるとしたら、「(子育てに専念したいなどの理由で)どんな仕事であれやりたくない、できない」ということくらいかと思います。
研修の中では、幸い、私からも少しコメントをはさみつつ、考えを進めていただくうちに、他の項目に分類されて落ち着きました。
もちろん、会社としてもできることできないことがありますが、「従業員のせい」と決めつけることは、思考停止に陥る原因になります。
逆に、従業員の立場で「会社のせい」と思うことも同じですし、「お客様のせい」と置き換えても同じことが言えると思います。
ほとんどのことは、自分を変えることで改善できる可能性がある、というスタンスは、あらゆる立場の人にとって大切なことなのではないでしょうか。
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