3つの能力と成果
こんにちは、創業支援相談員の加山晴猛です。
いよいよ、新緑のまぶしい5月も終わり、もうまもなくジメジメした梅雨の季節を迎えますね。今年に限っては、新型インフルエンザのことを考えると、湿気の多い梅雨が早く始まるのも悪くないと思えるのは私だけでしょうか?
さて、昨今の多くの企業では、社員に対して自ら主体的に挑戦し、成果が得られる行動能力を身につけることを求めます。このような能力のことを「発揮能力」と呼びます。企業がこの「発揮能力」を重視する背景には、時代や顧客の好み・要求がめまぐるしく変化する現代において、上からの指示・命令や、顧客からの要望がはっきりするまで動けない「指示待ち社員」では、成果の獲得や業績の向上が期待できないという事情があります。そのための人事システムとして、多くの企業で目標管理制度や成果給制度が導入されていますが、それらのシステムがうまく機能しないことも多いようです。
その原因はいろいろと考えられるのですが、今回は能力開発という切り口で考えてみます。
企業か求める「発揮能力」とは、一人ひとりが持っている保有能力を主体的な挑戦行動に転化して、成果(目標)を達成するための行動として発揮させる能力のことです。そして、その「発揮能力」のベースとなる、人が現状で身につけている保有能力のことを「現有能力」と呼びます。
現有能力とは、「知っている(知識がある)」、或いは「できる(実行するための技能がある)」状況のことです。そして、現有能力を「挑戦する」、「成果に結びつける」ための行動能力に転化させるためのトレーニング手法が「コーチング」です。つまり、「コーチング」とは、現有能力を最大現に発揮させるための支援行動のことです。一方で、成果を得るために必要な基礎力が、まだ現有能力として身に付いていない人を対象に、「コーチング(行動訓練)」による支援をしても何の成果も得られないのです。
それでは、現有能力はどのように身につければよいのでしょうか?
現有能力を向上させるポイントは、まずは、その人の可能性を信じることです。すべての人には可能性があり、その可能性のことを「潜在能力」と呼びます。そして、一人ひとりの潜在能力を現有能力まで引き上げる支援活動(行動)がティーチング(教育)です。
つまり、企業や個人が目標とする成果・業績を得るためには
①すべての人には潜在能力があり、可能性があることを認知する
②潜在能力を現有能力に引き上げる支援行動(ティーチング)を行う
③現有能力を発揮能力に引き上げ成果に結びつける支援行動(コーチング)を行う
の3つのステップを、一人ひとりの特性や能力に合わせて適切に設定することが必要になるのです。その区別や方法を知らずに、やみくもに行動訓練(コーチング)だけを行っても、決して成果に結びつくことはないのです。
皆様も、自分の目標とする成果(ゴール)を得るためのステップとして、自分の3つ能力を(潜在能力→現有能力→発揮能力→業績)の順番で、それぞれにワンランク引き上げる方法を考えてみてはいかがでしょうか?
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