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創業支援相談員ブログ

神戸で起業支援をおこなっている「SOHOプラザ」のブログです。 起業に役立つ情報、日々の更新情報を発信いたします。

2009年5月28日

3つの能力と成果

こんにちは、創業支援相談員の加山晴猛です。

いよいよ、新緑のまぶしい5月も終わり、もうまもなくジメジメした梅雨の季節を迎えますね。今年に限っては、新型インフルエンザのことを考えると、湿気の多い梅雨が早く始まるのも悪くないと思えるのは私だけでしょうか?

さて、昨今の多くの企業では、社員に対して自ら主体的に挑戦し、成果が得られる行動能力を身につけることを求めます。このような能力のことを「発揮能力」と呼びます。企業がこの「発揮能力」を重視する背景には、時代や顧客の好み・要求がめまぐるしく変化する現代において、上からの指示・命令や、顧客からの要望がはっきりするまで動けない「指示待ち社員」では、成果の獲得や業績の向上が期待できないという事情があります。そのための人事システムとして、多くの企業で目標管理制度や成果給制度が導入されていますが、それらのシステムがうまく機能しないことも多いようです。

その原因はいろいろと考えられるのですが、今回は能力開発という切り口で考えてみます。

企業か求める「発揮能力」とは、一人ひとりが持っている保有能力を主体的な挑戦行動に転化して、成果(目標)を達成するための行動として発揮させる能力のことです。そして、その「発揮能力」のベースとなる、人が現状で身につけている保有能力のことを「現有能力」と呼びます。

現有能力とは、「知っている(知識がある)」、或いは「できる(実行するための技能がある)」状況のことです。そして、現有能力を「挑戦する」、「成果に結びつける」ための行動能力に転化させるためのトレーニング手法が「コーチング」です。つまり、「コーチング」とは、現有能力を最大現に発揮させるための支援行動のことです。一方で、成果を得るために必要な基礎力が、まだ現有能力として身に付いていない人を対象に、「コーチング(行動訓練)」による支援をしても何の成果も得られないのです。

それでは、現有能力はどのように身につければよいのでしょうか?

現有能力を向上させるポイントは、まずは、その人の可能性を信じることです。すべての人には可能性があり、その可能性のことを「潜在能力」と呼びます。そして、一人ひとりの潜在能力を現有能力まで引き上げる支援活動(行動)がティーチング(教育)です。

つまり、企業や個人が目標とする成果・業績を得るためには

①すべての人には潜在能力があり、可能性があることを認知する

②潜在能力を現有能力に引き上げる支援行動(ティーチング)を行う

③現有能力を発揮能力に引き上げ成果に結びつける支援行動(コーチング)を行う

の3つのステップを、一人ひとりの特性や能力に合わせて適切に設定することが必要になるのです。その区別や方法を知らずに、やみくもに行動訓練(コーチング)だけを行っても、決して成果に結びつくことはないのです。

皆様も、自分の目標とする成果(ゴール)を得るためのステップとして、自分の3つ能力を(潜在能力→現有能力→発揮能力→業績)の順番で、それぞれにワンランク引き上げる方法を考えてみてはいかがでしょうか? 

2009年5月26日

少しの時間を投資するだけで

こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。

神戸では、昨日から学校等も再開し、少し落ち着いてきました。
油断は禁物ですが、注意を払いながらも神戸の街を盛り上げていきたいところです。

たびたび私事で恐縮ですが、一週間の休校・休園のときのことを少しお話したいと思います。
私は自宅が事務所代わりなので、休みの間は、3人の子どものいる中で仕事をしなければなりません。
ところが下の子はやんちゃ盛り。仕事をしようとしても、マウスのクリックすらままならない有様です。
仕事が山積している状態で、イライラするばかり。状況は悪くなる一方です。

そこで、思い切って3時間かけて、「子どもが集中して遊べる環境づくり」に取り組むことにしました。
子どもだけの基地となるスペースをつくり、古いテレビやおもちゃを発掘して持ち込み、子どもが食いつきそうな新しい本やDVD、おもちゃも調達。「けんかをしない、テレビは線の後ろで」などのルールを決めて、子どもたち全員に伝達。新しいおもちゃなどは、「お楽しみ」と称して小出しに渡す。

ようやく、少しは集中できる時間を確保できるようになりました。

子どもと比べるのは失礼かもしれませんが、人材マネジメントと共通するところがありますね。

「相手の能力を把握した上で、(→何に食いつきそうか?)
仕事とそれができる環境をつくり、(→おもちゃと場所の準備)
評価尺度やルールを明確にし、(→ルールを決める)
それらをしっかり伝え、(→全員に伝達)
適切な報酬を与える。(→お楽しみ)」

適切にマネジメントすると、自分の関与が少なくても仕事が廻っていくものですよね。

先日もある企業さんのところで、
「効率化のためのしくみづくりや教育に取り組まないといけないことはわかっているけど、目の前の仕事が忙しくて進まない」
という問題がありました。
確かに、現場では深刻な問題だと思います。お気持ちはとてもよく分かります。

もちろん周囲も必要なサポートをしなければなりませんが、やはりご本人が「思い切って時間をとって取り組んでみる!」ということも必要です。
少しの時間の投資が、その後の仕事をずっとラクにしてくれることも多いのです。

皆さんも、「ダメだと分かってるけど見過ごしてること」ありませんか?
ぜひ一度、少しの時間の投資で解決できないか、検討してみましょう。

2009年5月24日

将来の問題を考える(2)

こんにちは、創業支援相談員の加山晴猛です。

新型インフルエンザの感染はようやく縮小傾向に転じたようですが、皆様は大丈夫でしょうか?新型インフルエンザの国内での感染者が見つかってから10日程度が過ぎましたが、症状の傾向や治療法もある程度明確になってきたこともあり、繁華街にも少しにぎわいが戻ってきたよう気がします。

さて、前回の私のブログでは問題解決のタイプを紹介しましたが、今回は将来を考える発想法のひとつである、ソリューションフォーカス(解決志向)をご紹介します。

人は、問題に直面するとまずその問題の原因を追求しようと考え、「何が悪いのか」「悪いところをなくすためにはどのようにすれば良いのか」という考えをめぐらせがちです。この行動は、「問題解決」という思考から考えると当然のプロセスなのですが、特に、人に関する問題では「悪いところを直す」という発想だけでは、夢や目標の実現まで多くの時間や手間を要する場合が多いものです。

そこで、精神療法(セラピー)の世界で、クライアントの行動を短期間に効果的に変容させることを目的に、短期療法(ブリーフセラピー)の臨床技術として開発された手法がソリューションフォーカスです。

ソリューションフォーカス(解決志向)アプローチでは、問題を深く分析し原因を追及するかわりに、「どうなりたいのか」「何を手に入れたいのか」という将来のイメージ(理想の姿)作りを優先させ、その理想像に近づくための最初の一歩を踏み出すために、その人の目の前の具体的な行動を変化させようと考えます。

例えば、昨今の新型インフルエンザの行政機関の対応を例に考えると、今までの行政機関の対応は、病気の原因であるウィルス対策を優先させた「問題解決」型の対応が中心でした。しかし、ウィルス対策という原因解決型対処法の限界が明確になってきたため、最近では病気に感染しない様にするための手洗いやうがい、マスク着用の推奨などの感染予防や、感染した場合でも初期対応を迅速にすることで病気の影響を最小限に抑えるための「病院窓口の充実」などセーフティーネットの充実による「解決志向」型の対応に変化してきていると考えられます。

つまり、ソリューションフォーカスでは、現在の問題を過去の原因という「暗いイメージ」の連鎖で考える従来の問題解決型手法とは対極に位置して、明るい未来を獲得するための最初のステップに目標を設定するという「前向き思考」で将来を考えようという発想法です。

この手法は、短期間に人の思考や行動を変化させることができるため、現在ではビジネスの世界でも広く用いられるようになってきています。また、この手法を使った人材育成や組織活性化を指導する「ソリューショニスト」といわれる専門コンサルタントも出現してきています。

皆様も、未来の自分自身のイメージを実現するための第一歩を、「解決志向」で考えてみませんか?

2009年5月19日

優先順位の見直し

こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。

不況に追い討ちをかけるような新型インフルエンザの発生で、多くの方が少なからぬ影響を受けておられることと思います。
我が家でも働く母親として、小学校と保育園の休校・休園で、調整に苦心しているところです。
一刻も早い終息、そして皆さんの心身および経済的な被害が最小限に抑えられることを心から祈ります。

しかし『転んでもタダでは起きぬ』を座右の銘にしている私としては、これは思い込みをとっぱらって優先順位を見直す機会ともなるのでは、と感じています。

生命と仕事とどちらが大事なのか?というシンプルな問いにはじまり、
・本当にその会議は必要なのか?
・訪問じゃなく電話ですませる方法はないのか?
・スタッフの仕事は在宅で済ませることはできないのか?

などと、「やるのが当たり前」だったことを見直してみることで、その仕事の緊急度、重要度を評価しなおすことができます。
重要度の評価なんて普段からやっていると思いますが、「やろうと思えばやれる」状況の中では、なかなか思い切った選別はできないもの。(だからといって、非常事態のやり方で普段もやりましょうと言っているわけではないですよ)
価値観が必要以上に固定されていることにも、ふと気づいたりもします。

不幸中の幸いで、今回のウイルスは今のところ弱毒性と言われていますが、もし将来強毒性のインフルエンザが流行った場合、どう行動すべきかイメージトレーニングしたり、備えをしたりするのにもよい機会だと思います。

「自分ではどうしようもない、強制的な外部からの影響」は、自己を成長させるチャンスにもなりえます。
お互い状況を恨むばかりでなく、少しでも何かをつかんで立ち上がりたいものですね。

2009年5月14日

将来の問題を考える方法

こんにちは、経営支援相談員の加山晴猛です。

5月は、明るい太陽と木々の緑がまぶしく輝き、何となく活気を感じられる季節ですよね。私は1年を通してこの時期が最も好きですが、皆様はいかがでしょうか?会社員の皆様は、連休期間中に溜まった仕事の処理にも目処がついて、通常のペースを取り戻していることと思います。

さて、人は日々の生活や仕事の中で様々な問題に直面し、それを解決しながら生活をしています。そして、それら問題に直面した場合の解決行動は、概ね2種類のタイプに分けることができます。

1つめは分析的で合理的な手法であり、もう一つは統合的(複数の問題をまとめる)手法です。

分析的な手法を好む人は、問題に対する解決策は一つであると考えます。そのため、問題の原因を特定し、慎重な状況分析に基づいて論理的に原因を究明し、解決策を編み出し、決定していこうとします。この手法は、過去の経験や知識をベースに「原因-結果」を直線的に結ぶことに力点を置くために、既に顕在化している問題(機械故障、苦情処理、品質改善活動等)への対処法として効果的な手法です。そのため、ビジネスの世界では様々な場面で広く用いられてきました。

一方、統合的な方法を好む人は、問題には複数の解決策があると信じて、行動しながら考えます。そのため、問題の本質を深く理解することに主眼をおきますので、直感力や自由な発想を重んじ、全体的な観点から様々な可能性を統合しようと考えます。この手法は、表面には出ていない潜在的な問題に注目し、変化のパターンをつかもうとするため、内的な問題や将来的な問題を考える場合に有効な手法です。たとえば、状況変化の激しいスポーツの世界や、人間の内面の問題を扱うカウンセリングの世界などでは広く用いられています。また、最近では、激しい環境変化変化に適応するための問題解決法として、ビジネスの世界でも用いられるようになってきました。

起業・創業を考えている方々は、まさに、自分の将来についての「大きな問題」に直面しているのですから、いろいろと思い悩むことは当然です。そのような方は、この統合的問題解決法により、ご自身の内面をじっくりと見つめてみてはいかがでしょうか? 

「どのようにすればよいのかわからない」という人は、是非、現在当プラザで企画中のセミナー

いつかは起業したい人のための準備塾

に、気軽にご参加下さい。いろいろなワークや講義を通して、自分の中の「本当の自分」や「やりたいこと」「できること」を形にしてくお手伝いをさせていただきます。

 

2009年5月12日

起業を考えている方のためのセミナー開催

こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。

ここのところ、暑い日々が続いていますね。
うちの子どもたちはノースリーブの服で「暑い、暑い」と言っています。この先どうなるのでしょうか。

さて、SOHOプラザでは暑さにめげず、6月~8月に全4回のセミナーを行います。

タイトルは、

いつかは起業したい人のための準備塾
~自己分析から見つけるビジネスアイデア~

です。

各地の商工会議所などで、「創業塾」というのが開催されているのはご存知でしょうか?その名の通り、これから創業される方のための連続セミナーです。日数や構成はバリエーションがありますが、基本的には、創業するために最低限必要な知識、事業内容の固め方や資金計画などをみっちり学びます。

今回のセミナーは、「まだ起業するかどうかも決めてないし...」と、創業塾にはまだ早いと感じる方を対象にしました。
自己分析によって、本当に起業したほうがよいのか?起業するならどんなビジネスが考えられるか?を見極めていただきます。
最後には、ひとつのビジネスアイデアに絞込み、コンセプトシートを完成させます。
ワークをしながら、順次進めていくので、安心してご参加ください。

ここまでできれば、どこの創業塾でも目いっぱい堪能できると思います。

講師は創業支援相談員の加山さんと私です。
加山さんはキャリアに関する造詣が深くていらっしゃるので、私も楽しみにしています。
私も、「もしコンサルタント以外の仕事をするなら?」という仮定で、いちどワークをやってみよう♪などと思っています。

詳しくはまた告知いたします。お楽しみに!

2009年5月 7日

「自分を知る」ということ

こんにちは、創業支援専門相談員の加山晴猛(かやまはるたけ)です。

大型連休も終わりましたが、皆様はこの連休をどのように過ごされたでしょうか?

さて、私はこの連休中にあるセミナーに参加しておりました。そこで「自分を知る」ことの重要性を改めて認識させられる体験をしました。一般的なビジネスの世界では、「自分の強み(利点、できること)、弱み(欠点、できないこと)、自分の「やしたいこと、価値観」を捉え、評価する姿勢」が重要であることは周知の通りですが、本当の意味での「自己を知る」ことの重要性を改めて考えさせられました。

心理学の世界では、人の「自分に対するイメージ」を、主観的世界(理想の自分に対するイメージ)と、客観的世界(過去の経験・学習から作られた現実の自分、他人からの見た自分)が共存している状態と捉える考え方があります。そして、その2つの世界の重なっている領域(自己一致の部分という)が広い人ほど、「自己概念(自己イメージ)」の形成が進んだ状態になっていると考えす。

一方、それら2つの世界がズレていることを認識できていない人や、「ズレ」が大きいままで修正できない人は、「自分は何をしたら良いかがわからない」、「どこをめざせばよいのかがわからない」ということになるのです。そこで、我々コンサルタントの仕事は、それら2つの世界での重なっていない「ズレ」領域(自己不一致の部分という)を明確にしていくことで、重なり合う領域を広げるように支援していくことになるのです。そして、相談者の気持ちや考え方を前向きに変化させ、成果が得られる行動に向かうように意識を変化させることが求められるのです。

そのため、コンサルタント自身には、自分自信が持っている2つの世界の重なった部分と、ズレている部分の内容を正確に把握しておくことが強く求められます。自己理解が不十分なコンサルタントは、相談者の状況を正確に判断するために必要な、論理的根拠(自分自身の中に基準)が不明確になります。そのため、その人独自のフィルター(色眼鏡、知識・経験範囲)を通して見えてくる、表面的な現象でしか相談者を判断することができなくなり、客観的で冷静な視点で判断することもできなくなります。その結果、課題解決のための戦略や対処方の選択を成功確立が低くなるのです。

このようなケースは、日常生活での親子関係や、上司と部下の関係、取引先や得意先との関係、友人関係など、あらゆる人間関係の場面でよく見られることではないでしょうか?人は、誰でも自分の領域(知識・技能・経験の範囲)を越える問題に対しては、自分の価値観を押しつけるような、「説得的・説教的」対応や「情動的」対応に終始してしまいがちです。これでは他者との良好な関係が維持できるはずがありません。たとえ、短期的に相手が服従しても、根本的な課題やその原因へは何の対処もされていないので、結局は相手は納得できない思いを引きずることになり、中長期的には両者の意識のズレが大きくなり、信頼の低下により関係が崩壊してしまうのです。

そのような事態を招かないためにも、日頃から自己理解を深めることが、人間関係を良好に維持するためにとても重要な要素なのです。

孫子のとして有名な兵法として、「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」という教えがありますが、仕事や人生の「勝ち組」になるためには、先ずは「自分を知ること」が重要ではないでしょうか?

神戸市の起業家支援施設 - SOHOプラザ起業家支援ブログ

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神戸で起業支援をおこなっている「SOHOプラザ」のブログです。 起業に役立つ情報、日々の更新情報を発信いたします。

2009年5月28日

3つの能力と成果

こんにちは、創業支援相談員の加山晴猛です。

いよいよ、新緑のまぶしい5月も終わり、もうまもなくジメジメした梅雨の季節を迎えますね。今年に限っては、新型インフルエンザのことを考えると、湿気の多い梅雨が早く始まるのも悪くないと思えるのは私だけでしょうか?

さて、昨今の多くの企業では、社員に対して自ら主体的に挑戦し、成果が得られる行動能力を身につけることを求めます。このような能力のことを「発揮能力」と呼びます。企業がこの「発揮能力」を重視する背景には、時代や顧客の好み・要求がめまぐるしく変化する現代において、上からの指示・命令や、顧客からの要望がはっきりするまで動けない「指示待ち社員」では、成果の獲得や業績の向上が期待できないという事情があります。そのための人事システムとして、多くの企業で目標管理制度や成果給制度が導入されていますが、それらのシステムがうまく機能しないことも多いようです。

その原因はいろいろと考えられるのですが、今回は能力開発という切り口で考えてみます。

企業か求める「発揮能力」とは、一人ひとりが持っている保有能力を主体的な挑戦行動に転化して、成果(目標)を達成するための行動として発揮させる能力のことです。そして、その「発揮能力」のベースとなる、人が現状で身につけている保有能力のことを「現有能力」と呼びます。

現有能力とは、「知っている(知識がある)」、或いは「できる(実行するための技能がある)」状況のことです。そして、現有能力を「挑戦する」、「成果に結びつける」ための行動能力に転化させるためのトレーニング手法が「コーチング」です。つまり、「コーチング」とは、現有能力を最大現に発揮させるための支援行動のことです。一方で、成果を得るために必要な基礎力が、まだ現有能力として身に付いていない人を対象に、「コーチング(行動訓練)」による支援をしても何の成果も得られないのです。

それでは、現有能力はどのように身につければよいのでしょうか?

現有能力を向上させるポイントは、まずは、その人の可能性を信じることです。すべての人には可能性があり、その可能性のことを「潜在能力」と呼びます。そして、一人ひとりの潜在能力を現有能力まで引き上げる支援活動(行動)がティーチング(教育)です。

つまり、企業や個人が目標とする成果・業績を得るためには

①すべての人には潜在能力があり、可能性があることを認知する

②潜在能力を現有能力に引き上げる支援行動(ティーチング)を行う

③現有能力を発揮能力に引き上げ成果に結びつける支援行動(コーチング)を行う

の3つのステップを、一人ひとりの特性や能力に合わせて適切に設定することが必要になるのです。その区別や方法を知らずに、やみくもに行動訓練(コーチング)だけを行っても、決して成果に結びつくことはないのです。

皆様も、自分の目標とする成果(ゴール)を得るためのステップとして、自分の3つ能力を(潜在能力→現有能力→発揮能力→業績)の順番で、それぞれにワンランク引き上げる方法を考えてみてはいかがでしょうか? 

2009年5月26日

少しの時間を投資するだけで

こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。

神戸では、昨日から学校等も再開し、少し落ち着いてきました。
油断は禁物ですが、注意を払いながらも神戸の街を盛り上げていきたいところです。

たびたび私事で恐縮ですが、一週間の休校・休園のときのことを少しお話したいと思います。
私は自宅が事務所代わりなので、休みの間は、3人の子どものいる中で仕事をしなければなりません。
ところが下の子はやんちゃ盛り。仕事をしようとしても、マウスのクリックすらままならない有様です。
仕事が山積している状態で、イライラするばかり。状況は悪くなる一方です。

そこで、思い切って3時間かけて、「子どもが集中して遊べる環境づくり」に取り組むことにしました。
子どもだけの基地となるスペースをつくり、古いテレビやおもちゃを発掘して持ち込み、子どもが食いつきそうな新しい本やDVD、おもちゃも調達。「けんかをしない、テレビは線の後ろで」などのルールを決めて、子どもたち全員に伝達。新しいおもちゃなどは、「お楽しみ」と称して小出しに渡す。

ようやく、少しは集中できる時間を確保できるようになりました。

子どもと比べるのは失礼かもしれませんが、人材マネジメントと共通するところがありますね。

「相手の能力を把握した上で、(→何に食いつきそうか?)
仕事とそれができる環境をつくり、(→おもちゃと場所の準備)
評価尺度やルールを明確にし、(→ルールを決める)
それらをしっかり伝え、(→全員に伝達)
適切な報酬を与える。(→お楽しみ)」

適切にマネジメントすると、自分の関与が少なくても仕事が廻っていくものですよね。

先日もある企業さんのところで、
「効率化のためのしくみづくりや教育に取り組まないといけないことはわかっているけど、目の前の仕事が忙しくて進まない」
という問題がありました。
確かに、現場では深刻な問題だと思います。お気持ちはとてもよく分かります。

もちろん周囲も必要なサポートをしなければなりませんが、やはりご本人が「思い切って時間をとって取り組んでみる!」ということも必要です。
少しの時間の投資が、その後の仕事をずっとラクにしてくれることも多いのです。

皆さんも、「ダメだと分かってるけど見過ごしてること」ありませんか?
ぜひ一度、少しの時間の投資で解決できないか、検討してみましょう。

2009年5月24日

将来の問題を考える(2)

こんにちは、創業支援相談員の加山晴猛です。

新型インフルエンザの感染はようやく縮小傾向に転じたようですが、皆様は大丈夫でしょうか?新型インフルエンザの国内での感染者が見つかってから10日程度が過ぎましたが、症状の傾向や治療法もある程度明確になってきたこともあり、繁華街にも少しにぎわいが戻ってきたよう気がします。

さて、前回の私のブログでは問題解決のタイプを紹介しましたが、今回は将来を考える発想法のひとつである、ソリューションフォーカス(解決志向)をご紹介します。

人は、問題に直面するとまずその問題の原因を追求しようと考え、「何が悪いのか」「悪いところをなくすためにはどのようにすれば良いのか」という考えをめぐらせがちです。この行動は、「問題解決」という思考から考えると当然のプロセスなのですが、特に、人に関する問題では「悪いところを直す」という発想だけでは、夢や目標の実現まで多くの時間や手間を要する場合が多いものです。

そこで、精神療法(セラピー)の世界で、クライアントの行動を短期間に効果的に変容させることを目的に、短期療法(ブリーフセラピー)の臨床技術として開発された手法がソリューションフォーカスです。

ソリューションフォーカス(解決志向)アプローチでは、問題を深く分析し原因を追及するかわりに、「どうなりたいのか」「何を手に入れたいのか」という将来のイメージ(理想の姿)作りを優先させ、その理想像に近づくための最初の一歩を踏み出すために、その人の目の前の具体的な行動を変化させようと考えます。

例えば、昨今の新型インフルエンザの行政機関の対応を例に考えると、今までの行政機関の対応は、病気の原因であるウィルス対策を優先させた「問題解決」型の対応が中心でした。しかし、ウィルス対策という原因解決型対処法の限界が明確になってきたため、最近では病気に感染しない様にするための手洗いやうがい、マスク着用の推奨などの感染予防や、感染した場合でも初期対応を迅速にすることで病気の影響を最小限に抑えるための「病院窓口の充実」などセーフティーネットの充実による「解決志向」型の対応に変化してきていると考えられます。

つまり、ソリューションフォーカスでは、現在の問題を過去の原因という「暗いイメージ」の連鎖で考える従来の問題解決型手法とは対極に位置して、明るい未来を獲得するための最初のステップに目標を設定するという「前向き思考」で将来を考えようという発想法です。

この手法は、短期間に人の思考や行動を変化させることができるため、現在ではビジネスの世界でも広く用いられるようになってきています。また、この手法を使った人材育成や組織活性化を指導する「ソリューショニスト」といわれる専門コンサルタントも出現してきています。

皆様も、未来の自分自身のイメージを実現するための第一歩を、「解決志向」で考えてみませんか?

2009年5月19日

優先順位の見直し

こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。

不況に追い討ちをかけるような新型インフルエンザの発生で、多くの方が少なからぬ影響を受けておられることと思います。
我が家でも働く母親として、小学校と保育園の休校・休園で、調整に苦心しているところです。
一刻も早い終息、そして皆さんの心身および経済的な被害が最小限に抑えられることを心から祈ります。

しかし『転んでもタダでは起きぬ』を座右の銘にしている私としては、これは思い込みをとっぱらって優先順位を見直す機会ともなるのでは、と感じています。

生命と仕事とどちらが大事なのか?というシンプルな問いにはじまり、
・本当にその会議は必要なのか?
・訪問じゃなく電話ですませる方法はないのか?
・スタッフの仕事は在宅で済ませることはできないのか?

などと、「やるのが当たり前」だったことを見直してみることで、その仕事の緊急度、重要度を評価しなおすことができます。
重要度の評価なんて普段からやっていると思いますが、「やろうと思えばやれる」状況の中では、なかなか思い切った選別はできないもの。(だからといって、非常事態のやり方で普段もやりましょうと言っているわけではないですよ)
価値観が必要以上に固定されていることにも、ふと気づいたりもします。

不幸中の幸いで、今回のウイルスは今のところ弱毒性と言われていますが、もし将来強毒性のインフルエンザが流行った場合、どう行動すべきかイメージトレーニングしたり、備えをしたりするのにもよい機会だと思います。

「自分ではどうしようもない、強制的な外部からの影響」は、自己を成長させるチャンスにもなりえます。
お互い状況を恨むばかりでなく、少しでも何かをつかんで立ち上がりたいものですね。

2009年5月14日

将来の問題を考える方法

こんにちは、経営支援相談員の加山晴猛です。

5月は、明るい太陽と木々の緑がまぶしく輝き、何となく活気を感じられる季節ですよね。私は1年を通してこの時期が最も好きですが、皆様はいかがでしょうか?会社員の皆様は、連休期間中に溜まった仕事の処理にも目処がついて、通常のペースを取り戻していることと思います。

さて、人は日々の生活や仕事の中で様々な問題に直面し、それを解決しながら生活をしています。そして、それら問題に直面した場合の解決行動は、概ね2種類のタイプに分けることができます。

1つめは分析的で合理的な手法であり、もう一つは統合的(複数の問題をまとめる)手法です。

分析的な手法を好む人は、問題に対する解決策は一つであると考えます。そのため、問題の原因を特定し、慎重な状況分析に基づいて論理的に原因を究明し、解決策を編み出し、決定していこうとします。この手法は、過去の経験や知識をベースに「原因-結果」を直線的に結ぶことに力点を置くために、既に顕在化している問題(機械故障、苦情処理、品質改善活動等)への対処法として効果的な手法です。そのため、ビジネスの世界では様々な場面で広く用いられてきました。

一方、統合的な方法を好む人は、問題には複数の解決策があると信じて、行動しながら考えます。そのため、問題の本質を深く理解することに主眼をおきますので、直感力や自由な発想を重んじ、全体的な観点から様々な可能性を統合しようと考えます。この手法は、表面には出ていない潜在的な問題に注目し、変化のパターンをつかもうとするため、内的な問題や将来的な問題を考える場合に有効な手法です。たとえば、状況変化の激しいスポーツの世界や、人間の内面の問題を扱うカウンセリングの世界などでは広く用いられています。また、最近では、激しい環境変化変化に適応するための問題解決法として、ビジネスの世界でも用いられるようになってきました。

起業・創業を考えている方々は、まさに、自分の将来についての「大きな問題」に直面しているのですから、いろいろと思い悩むことは当然です。そのような方は、この統合的問題解決法により、ご自身の内面をじっくりと見つめてみてはいかがでしょうか? 

「どのようにすればよいのかわからない」という人は、是非、現在当プラザで企画中のセミナー

いつかは起業したい人のための準備塾

に、気軽にご参加下さい。いろいろなワークや講義を通して、自分の中の「本当の自分」や「やりたいこと」「できること」を形にしてくお手伝いをさせていただきます。

 

2009年5月12日

起業を考えている方のためのセミナー開催

こんにちは。創業支援相談員の箕作千佐子(きさくちさこ)です。

ここのところ、暑い日々が続いていますね。
うちの子どもたちはノースリーブの服で「暑い、暑い」と言っています。この先どうなるのでしょうか。

さて、SOHOプラザでは暑さにめげず、6月~8月に全4回のセミナーを行います。

タイトルは、

いつかは起業したい人のための準備塾
~自己分析から見つけるビジネスアイデア~

です。

各地の商工会議所などで、「創業塾」というのが開催されているのはご存知でしょうか?その名の通り、これから創業される方のための連続セミナーです。日数や構成はバリエーションがありますが、基本的には、創業するために最低限必要な知識、事業内容の固め方や資金計画などをみっちり学びます。

今回のセミナーは、「まだ起業するかどうかも決めてないし...」と、創業塾にはまだ早いと感じる方を対象にしました。
自己分析によって、本当に起業したほうがよいのか?起業するならどんなビジネスが考えられるか?を見極めていただきます。
最後には、ひとつのビジネスアイデアに絞込み、コンセプトシートを完成させます。
ワークをしながら、順次進めていくので、安心してご参加ください。

ここまでできれば、どこの創業塾でも目いっぱい堪能できると思います。

講師は創業支援相談員の加山さんと私です。
加山さんはキャリアに関する造詣が深くていらっしゃるので、私も楽しみにしています。
私も、「もしコンサルタント以外の仕事をするなら?」という仮定で、いちどワークをやってみよう♪などと思っています。

詳しくはまた告知いたします。お楽しみに!

2009年5月 7日

「自分を知る」ということ

こんにちは、創業支援専門相談員の加山晴猛(かやまはるたけ)です。

大型連休も終わりましたが、皆様はこの連休をどのように過ごされたでしょうか?

さて、私はこの連休中にあるセミナーに参加しておりました。そこで「自分を知る」ことの重要性を改めて認識させられる体験をしました。一般的なビジネスの世界では、「自分の強み(利点、できること)、弱み(欠点、できないこと)、自分の「やしたいこと、価値観」を捉え、評価する姿勢」が重要であることは周知の通りですが、本当の意味での「自己を知る」ことの重要性を改めて考えさせられました。

心理学の世界では、人の「自分に対するイメージ」を、主観的世界(理想の自分に対するイメージ)と、客観的世界(過去の経験・学習から作られた現実の自分、他人からの見た自分)が共存している状態と捉える考え方があります。そして、その2つの世界の重なっている領域(自己一致の部分という)が広い人ほど、「自己概念(自己イメージ)」の形成が進んだ状態になっていると考えす。

一方、それら2つの世界がズレていることを認識できていない人や、「ズレ」が大きいままで修正できない人は、「自分は何をしたら良いかがわからない」、「どこをめざせばよいのかがわからない」ということになるのです。そこで、我々コンサルタントの仕事は、それら2つの世界での重なっていない「ズレ」領域(自己不一致の部分という)を明確にしていくことで、重なり合う領域を広げるように支援していくことになるのです。そして、相談者の気持ちや考え方を前向きに変化させ、成果が得られる行動に向かうように意識を変化させることが求められるのです。

そのため、コンサルタント自身には、自分自信が持っている2つの世界の重なった部分と、ズレている部分の内容を正確に把握しておくことが強く求められます。自己理解が不十分なコンサルタントは、相談者の状況を正確に判断するために必要な、論理的根拠(自分自身の中に基準)が不明確になります。そのため、その人独自のフィルター(色眼鏡、知識・経験範囲)を通して見えてくる、表面的な現象でしか相談者を判断することができなくなり、客観的で冷静な視点で判断することもできなくなります。その結果、課題解決のための戦略や対処方の選択を成功確立が低くなるのです。

このようなケースは、日常生活での親子関係や、上司と部下の関係、取引先や得意先との関係、友人関係など、あらゆる人間関係の場面でよく見られることではないでしょうか?人は、誰でも自分の領域(知識・技能・経験の範囲)を越える問題に対しては、自分の価値観を押しつけるような、「説得的・説教的」対応や「情動的」対応に終始してしまいがちです。これでは他者との良好な関係が維持できるはずがありません。たとえ、短期的に相手が服従しても、根本的な課題やその原因へは何の対処もされていないので、結局は相手は納得できない思いを引きずることになり、中長期的には両者の意識のズレが大きくなり、信頼の低下により関係が崩壊してしまうのです。

そのような事態を招かないためにも、日頃から自己理解を深めることが、人間関係を良好に維持するためにとても重要な要素なのです。

孫子のとして有名な兵法として、「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」という教えがありますが、仕事や人生の「勝ち組」になるためには、先ずは「自分を知ること」が重要ではないでしょうか?